新築を建てる時、色々と考えることや決めることがあります。中でも照明のスイッチは、住んでみるまで想像がしにくいため失敗が多いものです。
そこで今回は、実際の失敗例やおススメの設置場所をご紹介します。
|スイッチの基準の高さ
まずはスイッチの基準についてご説明します。一般的なスイッチの高さは床面から110~120㎝
とされています。また、ご家族に車いすを使用されている方がいる場合には90~100㎝くらい
が使いやすくなるでしょう。ご家族の身長や家具の配置場所を考えて設置しましょう。
|スイッチの失敗例
しっかりと考えて取り付けたはずのスイッチも、生活してみると意外と不便だと感じることが
あります。それに毎日使うスイッチの失敗は本当にストレスになります。そんな失敗をしない
ためにも、実際の失敗例を見て対策を打ちましょう。
・スイッチが足りない
一つの照明にスイッチは一つでいいなんて思っていませんか?確かに出入口が一つしかない寝
室やトイレなどは一つで充分です。しかし廊下や階段はどうでしょう?一つしかスイッチがな
ければ、照明を消すために戻らなくてはいけません。当たり前のようですが意外と多いみたい
ですよ・・・。
・場所が悪い
基本的に照明は、お部屋に入ってからすぐ付けられた方が便利ですよね?ですが、出入口から
遠い場所にスイッチを設置してしまい、真っ暗な中を手探りでスイッチまで歩くなんてことも
。また、出入口付近に設置したとしても、扉で隠れてしまうと押しずらいですよね。扉だけで
なく家具で隠れてしまうこともあるため、扉の開く方向や家具を置く場所も考えておきましょ
う。
普段何気なく使っているスイッチは、突然どこに付けますか?と聞かれても想像がつきにくい
ものです。また、付ける時のことだけを考えてしまい、消すときのことまで考えていないこと
もあります。一度出来上がった図面の中で生活してみると想像がしやすいかもしれません。
|部屋ごとのおススメ設置場所
失敗例を学んだところで、各部屋のどこに設置すればいいのかをご紹介します。ぜひスイッチ
の配置の参考にしてみてくださいね。
・玄関
玄関は荷物を持った状態で押しやすい位置に設置すると良いでしょう。また、入ってすぐの場
所とホール内に2つ設置することをおススメします。玄関の照明を消し忘れていた時、土間にし
かスイッチがないとわざわざ靴を履いて消しに行かなければなりません。そのため、ホールま
たはリビング内から消すことができると便利です。
・リビング
リビングのスイッチも部屋に入ってすぐの場所にあると良いでしょう。また、玄関ポーチや庭
の照明スイッチもリビングにあるとすぐに押せて便利です。インターホンや照明スイッチなど
が多くなりがちなリビングには、ニッチと呼ばれる壁に埋め込むタイプの収納スペースに設置
することで、スッキリとした印象になります。
・キッチン
キッチンは基本ダイニングと接しているため、照明スイッチはキッチンとダイニングを一か所
にまとめるのが理想です。また、他の部屋と同様キッチンの入り口付近に設置することをおス
スメします。
・トイレ
トイレのスイッチは内側か外側かで意見が分かれることがあります。内側に付けた場合、扉を
開けてからスイッチを押すまで暗いですが、間違えて照明を消されてしまう心配はありません
。外側に付けた場合は消し忘れが目立ちますが、扉を開ける前に照明を付けられるため明るい
です。消し忘れが気になる場合は、人感センサーの付いた照明を設置することも検討してみる
のもいいかもしれません。
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・廊下、階段
廊下は始まりと終わりに一つずつ設置、階段には必ず上下に設置しましょう。また階段の場合、手すりの上部に付けると手すりを持つ流れでスイッ
チを押せるため便利です。
・収納
ウォークインクローゼットやシューズクローゼットなどの収納部は、中にスイッチがあるとその場所に物を置けなくなってしまうため、外側に設置
することをおススメします。
普段何気なく使っている照明ですが、実はとても大事な箇所でもあります。新築を考えている方は、生活の中でどんなタイミングでスイッチを押す
のかを意識してみるだけで、スイッチの位置決めがスムーズになるはずですよ。