まずは新築に和室を取り入れた場合のメリットをご紹介します。
・汎用性が高い
布団を敷いたら寝室に。テーブルを置いたらダイニングに。仏壇を置く仏間に。など汎用性が
非常に高いのが和室の最大のメリットだと言えます。玄関から近い位置に配置することで、来
客の時の対応もできます。宿泊の際にも生活空間から離れているため、お互いに気を遣わずに
過ごすことができます。
また小さなお子さんがいる家庭だと、フローリングで転んでケガをしたり足音が響く心配があ
りますが、畳はフローリングに比べクッション性や吸音効果があるため安心して遊んだりお昼
寝ができます。LDKの近くに配置することでお子さんの様子がわかるのも安心できますね。
・畳の効果
今の洋風の空間が生活に合っていたとしても、やはり日本人である私たちは畳の空間って落ち
着きますよね。実際に畳にはリラックス効果、調湿効果や断熱性、消臭効果などがあり、非常
に優れた素材なのです。
|和室のデメリット
和室のデメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
・お手入れが大変
畳はフローリングに比べ、定期的なメンテナンスが必要になります。また、畳の隙間に入って
しまった汚れやホコリが取りづらい、こぼした飲み物がシミになりやすい、カビやダニが繁殖
しやすいなどがデメリットに挙げられ、日ごろから丁寧に掃除をする必要があります。
・家具が置けない
フローリングに比べ、畳はへこみやすいため、重たい家具が置きにくいのがデメリットに挙げ
られます。一般的な6帖ほどの和室を作った場合、家具が置けない部屋ができてしまい、他の部
屋に家具があふれてしまう可能性があります。また畳は日焼けしやすいため、家具が置いてあ
る場所以外が日焼けしてしまい、模様替えの際に見た目が悪くなってしまいます。
・手間と費用が掛かる
洋室に比べ和室に使っている畳や襖、障子などは年数が経つと劣化や変色が起きてしまいます
。襖や障子は自分で張り替えることもできますが、畳は張り替えするのに業者に依頼すること
になります。洋室に比べ、手間と費用が掛かってしまうのが和室のデメリットになります。
汎用性や機能性が高く便利な和室。せっかく取り入れても、使わないまま物置になってしまう
のはもったいないですよね。
費用や手間の面でのデメリットもよく理解した上で取り入れるかの判断をしましょう。
|和室の配置例
和室を作ろうと考えたとき、まずは何に使うのかなどの用途をしっかりと決めましょう。用途
が決まっていないと配置場所にも困りますし、作っても結局使わないなんてことも。
そこで、和室の配置例と使用例をご紹介します。
・リビングと繋げた和室
リビングと和室を繋げた配置です。壁などの仕切りをなくし、扉を開けたままにすることで開
放感が生まれ、リビングの一部としても使えます。また、来客の際には扉を閉めれば1つの独立
した空間として使えるため、和室の汎用性を最大限活かした間取りと言えます。
・独立させた和室
リビングから廊下を挟んで配置した和室で、主に客間として使用でき、廊下を挟んで配置する
ことでリビングを通さずに和室に入れます。生活空間が見えないため、お客さんが宿泊する場
合でもお互いに気を遣わずに過ごすことができます。しかし客間以外での使用用途があまりな
いため、来客があまり多くない場合にはおススメしにくい間取りと言えます。
・小上がりの和室
リビングの一部に小上がりを作り、そこに畳を敷くことで、ちょっとした休憩スペースにもな
ります。本格的な和室を作るよりも洋風の空間に馴染みやすく、小上がりの下の部分は収納ス
ペースとしても使用できます。小さなお子さんがいらっしゃる場合は転落などに注意しましょ
う。
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