新築住宅を建てる時、日当たりと同じくらい気になるのが風通しですよね。
風通しが悪いと湿気がこもり、ジメジメしてニオイが気になったり、夏場は風が入らなくて洗濯物が乾かずお部屋が蒸し暑くなることも。
最近は北海道でもエアコンを設置しないと夏場は暑くてたまらないですが、蒸し暑い夜はエアコンの風ではなく自然の風で涼みたいという方も多い
のではないでしょうか?また、風通しは快適さとともにご家族の健康に大きく影響します。
そこで今回は、風と空気の特長や、窓の種類と役割などをご紹介します。
|室内の空気に含まれるもの
目に見えない室内の空気。毎秒呼吸をしている私たちは、無意識に空気中のヨゴレまで吸って
しまっているのです。実際、外よりも室内の方が空気が汚れていると言われています。私たち
が普段過ごすお家の中では、衣類や紙から出る細かい繊維、カビやダニの死骸、化学物質、ま
た外から入ってきた花粉や排気ガスなどが空気中を漂っています。
これらを吸い続けてしまうことで呼吸器系の病気になりやすくなったり、アレルギーが発症ま
たは悪化してしまうなど健康への被害が現れます。
また、小さなお子さんは、大人よりも呼吸が多く汚染された空気に敏感です。空気中を漂うヨ
ゴレがお子様が遊ぶおもちゃに付着して誤って口に入れてしまうなんてことも充分考えられま
すよね。
キレイで新鮮な空気の中で過ごすために、換気しやすいお家づくりを学びましょう!
|風と空気の特長
・季節や地域によって変化する風
風は、年中同じ方向に吹いているわけではありません。春・夏・秋は主に南風が、そして冬に
は北風に変わります。
その地域の地勢や地域によって異なりますが、海沿いの地域では海から陸に向けて海風が吹き
、山間の地域では山の尾根から山風が吹き下ろします。
一般的に北側と南側に窓が設置されていると、年間を通して通風しやすく、自然の風がスムー
ズに抜けていきます。ですが間取り上難しい場合は、窓の向かい側に扉を設置することで、風
の通り道を作ることができます。
・暖かい空気は上昇する
空気はお家の中を循環しますが、暖かい空気は上に溜まる性質があります。寒い冬に暖房をつ
けても、循環しなければ意味がありませんね。エアコンやサーキュレーターなどで強制的に空
気を循環させると、室内の温度を一定に保つことができます。また、吹抜けのある住宅だと、
1階と2階での温度を感じやすいため、シーリングファンなどを設置して空気を循環させる必要
があります。
以上の風や空気の性質を考慮すると、
・部屋に2つの窓・扉を設置して風の通り道を作る
・風が下から入り、上に抜ける構造
・より空気の流れを作るならエアコンなどを使用する
これらを意識すると、風通しの良いお家が出来上がります。風通しを良くするためにたくさん
窓を設置すればいいわけではありません!
|窓の種類と役割
窓を設置する、とは言っていますが、窓には様々な種類が存在します。その部屋にあった特長
の窓を選ぶことで、風の特長を最大限活かすことができます。
⑴引き違い窓
2枚のサッシを左右に動かして開閉する窓で、日本では1番ポピュラーな窓です。気密性はそこ
まで高いものではありませんが、窓からの荷物の出し入れがしやすいというメリットがありま
す。また、機能性を気にする場合は、片側のみが開くサッシを使うこともあります。
⑵縦すべり出し窓
窓が縦になった状態のまま外に向けて扉のように開ける窓です。外に向かって開けた窓ガラス
がウインドキャッチャーと呼ばれる風を捕まえる役割になり、外壁に沿って吹く風が窓にぶつ
かり室内に入り込みます。気密性が高く、引き違い窓に比べ約10倍も室内へ風を取り入れるこ
とができます。
⑶横すべり出し窓
窓が横になった状態で、外に向けて上向きに開ける窓です。少しの雨であれば、窓が開いてい
ても雨が室内に入りにくいことがメリットに挙げられます。お風呂や洗面所などの水回りに使
用されることが多い窓です。
|
|
|