階段の種類とメリット・デメリット

　　階段の種類は形によって4種類に分けられます。それぞれ安全性や上り下りのしやすさが異なる
　　ため、特徴を理解して選ぶようにしましょう。

　　・直階段

　　折り返しがなく一直線に上がっていくタイプの階段で、一般に多く使用されています。必要な
　　スペースが少なく形がシンプルなため費用が安く済みますが、少ないスペースで高さを出すた
　　め急勾配になりやすく、途中で転倒すると下まで落ちてしまうことがあるため、注意が必要で
　　す。

　　・かね折れ階段

　　階段の途中でL字型に折れていて踊り場がある階段です。階段の途中で転んでも踊り場で止まる
　　ことができ、下まで落ちてしまうのを防ぐことができます。しかし、折れ曲がっていて踊り場
　　もあるため広い面積が必要になります。

　　・折り返し階段

　　U字型に折れている階段で、かね折れ階段と同様踊り場があり、階段の段数が他の階段に比べ
　　て多く勾配が緩やかになるため、転倒した際にはさらに安全と言えます。しかしかね折れ階段
　　よりも踊り場の面積が必要になってしまいます。

　　階段を考える際は、安全性やお家の面積に合ったものを選ぶ必要があります。また、お子さん
　　や高齢者の方がいる場合、階段だけでなく手すりや滑り止めなどを工夫することで、より安全
　　に階段を使うことができるでしょう。

　｜ステップの種類

　　上記でご紹介した階段には、それぞれ箱型階段とオープン階段があります。それぞれの特徴を
　　ご紹介します。

　　・箱型階段

　　踏板の下にけこみ板と呼ばれる垂直な板があるタイプで、一般的によく使われる形です。シン
　　プルな印象ですが、階段下を収納などで活用できます。リビング内に設置すると場所によって
　　は少し圧迫感を感じてしまうこともあります。

　　・オープン階段

　　けこみ板がなくオープンな階段で、主にリビング階段に使用されます。おしゃれで開放感があ
　　りますが、小さなお子さんやペットがいる家庭では落下の危険があり、慣れるまでは怖いと感
　　じてしまうことも。充分注意して使用する必要があります。

　　非常に大きく場所を取ってしまう階段は、とても存在感があります。特にリビングに階段を設
　　ける場合はリビングの雰囲気と合わせることで、移動するためだけのものではなく、インテリ
　　アの一部として空間を演出するアイテムにもなります。

　｜リビング階段とは

　　リビング階段とは、文字通りリビング内にある階段のことです。2階に上がるためには必ずリビ
　　ングを通る必要があり、家族と自然に顔を合わせることができるため、お子さんがいる家庭だ
　　とお子さんの些細な変化に気付くこともできます。いつ誰が帰ってきたのかがわかるのも嬉し
　　いですね。また、視覚効果により部屋が広く見え、階段のデザインによっては開放感も生まれ
　　ます。しかし、リビング内に階段があることで、リビングやキッチンで発生したニオイや音が
　　2階にまで伝わってしまったり、暖かい空気は上へ逃げる性質があるため、リビングが暖まりに
　　くいなどのデメリットもあります。また来客があった場合、リビングにいるお客さんと顔を合
　　わせることになり、家に帰りにくかったりトイレを利用しにくいなどもデメリットの一つにな
　　ります。
　　最近の住宅ではリビング階段を採用するお家も多く、見た目もおしゃれなため憧れている方も
　　多いかと思いますが、メリット・デメリットをしっかり考えた上で決めるようにしましょう。